VTuber界隈を追っていると、どうしても避けて通れない話題があります。
それが「中の人」や「前世」という言葉です。

私も長年V界隈を見てきた一人として、この手の話題には何度も心を揺さぶられてきました。
「この人の声、どこかで聞いたことがあるな…」
「もしかして、あの歌い手さんじゃない?」
そんなふうに思ったこと、正直何度もあります。

今回取り上げるのは、歌唱力と独特の世界観で注目を集めているVsinger ― ホエール・テイラー(Whale Taylor) さん。
通称「ホエテラ」と呼ばれ、SNS上では「中の人はメガテラ・ゼロでは?」という噂が以前からささやかれています。

けれども、その噂は本当なのでしょうか?
私自身も気になっていろいろ調べてみたのですが、調べれば調べるほど「事実」と「憶測」の境界が曖昧に感じました。

そこで今回は、ホエール・テイラーの中の人が本当にメガテラ・ゼロさんなのか、そして“前世は何人なのか”を、私の体験や感想も交えながら整理していきます。


ホエール・テイラーとはどんなVTuberなのか

まずは、ホエール・テイラーの基本情報をおさらいしておきましょう。

  • チャンネル名: Whale Taylor Ch.【ホエール・テイラー】
  • 活動内容: 歌ってみた、歌枠、オリジナル曲の投稿など歌を中心に活動
  • 所属: Infinity Goal Music Production(本人が主宰するVsinger事務所)
  • 活動開始: 2022年9月
  • キャラクターデザイン: 吠L(よわいいぬだし/yowaiinudasi)
  • 使用言語: 日本語と英語を使い分けている印象
  • SNS: X(旧Twitter)、YouTubeで活発に活動中

私が初めてホエール・テイラーさんを知ったのは、YouTubeのおすすめに流れてきた歌枠配信でした。
何気なく再生したその瞬間、「うわ、声の伸び方がすごく綺麗!」と感じたのを今でも覚えています。

彼女(キャラクター設定上は女性的ですが、声質的には中性的でもある)は、ただ歌がうまいというだけではなく、“表現”としての歌を届けているんです。
感情の入れ方、言葉の選び方、ちょっとした息遣いにまで個性がある。

そして何より印象的だったのは、「自分の歌を届けたい」という純粋なエネルギーでした。
SNSプロフィールにも「歌うよ!」とシンプルに書かれていて、どんな場面でも“歌”を軸にしていることが伝わってきます。


活動内容と魅力

ホエール・テイラーのYouTubeチャンネルを見てみると、歌枠配信やオリジナル楽曲MV、ショート動画などが豊富に並んでいます。
活動の中心はやはり「歌」。
でも、それだけではなく、ファンとの交流やトーク配信なども積極的に行っているのが特徴です。

彼女が主宰する「Infinity Goal Music Production」は、2023年には他のアーティストのデビューも発表していて、まるで“音楽に特化したVTuberレーベル”のような存在になっています。

私は配信を何度かリアルタイムで視聴しましたが、コメントを丁寧に拾いながら話す姿勢や、リスナーを大切にする雰囲気がとても心地よいと感じました。
“ただ歌う”だけでなく、“人として伝える”ことを大事にしている印象です。


ホエール・テイラーの「前世」説について

さて、ここからが本題です。
SNSや一部のファンの間で広まっているのが、「ホエール・テイラー=メガテラ・ゼロ」説

この噂を初めて聞いたとき、私は正直「確かに似てるかも」と思ってしまいました。
歌声のトーンや表現の仕方に、メガテラ・ゼロさん特有の“熱量と優しさ”が共通していたからです。


メガテラ・ゼロとは?

メガテラ・ゼロさんは、ニコニコ動画やYouTubeで活動してきた人気歌い手・アーティストです。
「シャルル」や「ロキ」などのカバー動画は何百万再生を超え、独自の歌い回しで多くのファンを魅了してきました。

さらに、彼はバンド活動や作曲活動も行っており、“歌い手”という枠を超えた音楽家でもあります。
そのため、もし本当にホエール・テイラーがメガテラ・ゼロ本人であるなら、「Vtuber化したメガテラ・ゼロ」という見方も自然です。

実際、2022年頃には「メガテラ・ゼロがVtuberとして新プロジェクトを始動」という記事が一部メディアに掲載されたこともあります。
ただし、ここで注意したいのは、それが“公式発表”としての明言だったのか、“報道側の解釈”だったのかが不明確だという点です。


声が似ている=同一人物ではない

私も何度かホエール・テイラーとメガテラ・ゼロの歌を聴き比べてみました。
確かに、発声の仕方や抑揚のつけ方、感情の込め方にはかなりの共通点があります。

でも、それだけで同一人物と断定するのは危険です。
実際、VTuber業界では「声が似ている別人」がかなり多いんです。
声質の近い歌い手や声優が、全く関係のないVTuberキャラを演じている例も少なくありません。

私自身、かつて「この人絶対あの歌い手だ!」と思い込んでいたVTuberが、後にまったく別人だったと判明した経験がありました。
そのときは本当に驚きましたし、思い込みの怖さを痛感しました。


「中の人」より「表現者」としての魅力

ホエール・テイラーの魅力は、たとえ中の人が誰であっても揺るがないと思います。
もし仮にメガテラ・ゼロ本人だったとしても、それは「歌い手時代の延長線」ではなく、「新しい形の表現」なんです。

VTuberという姿を通して、メガテラ・ゼロが培ってきた音楽性や感情表現を、別の世界観で見せている。
それがホエール・テイラーという存在だと、私は感じています。

また、VTuber業界では“前世”を公にするかどうかは運営や本人の方針によって異なります。
明かさないことでキャラクターの世界観を保ち、ファンとの距離をより自由に演出できる利点もあります。


前世は何人?

「前世は何人なのか?」という問いについては、現時点では明確な情報はありません。
ただ、ホエール・テイラーがデビューする以前に、他名義で活動していた形跡は特に確認されていません。

そのため、もしメガテラ・ゼロと同一人物であると仮定するなら、「前世は1人」と考えるのが自然でしょう。
逆に、別人だった場合は、まったく新しい人物としてVTuber界に現れたということになります。


顔バレはしている?

気になる「顔バレ」についてですが、ホエール・テイラー本人のリアルな姿が公に出たことはありません。
SNS上で出回っている画像は、コスプレイヤーによる再現ショットやファンアートが中心です。

VTuberという職業では、「キャラクターとしての存在」を保つことが大切です。
そのため、あえて素顔を見せないスタイルを選んでいるケースが多いんです。

私も長くVTuberを見てきて思うのは、顔が見えないからこそ、想像の余地が広がるということ。
“声と表情のアニメーションだけで感情を伝える”という点こそが、VTuberの魅力だと感じます。


私の考えとまとめ

ここまで調べた結果を踏まえて、私の結論をまとめます。

  • 中の人がメガテラ・ゼロである可能性は高いが、公式に確定していない。
  • 歌唱スタイルや活動傾向から見て、共通点は多い。
  • ただし、確たる証拠(公式声明・音声分析など)は現時点で存在しない。
  • 顔バレはなし。あくまでキャラクター重視の活動スタイル。

結局のところ、私たちファンにとって一番大切なのは「誰が中の人か」ではなく、
「どんな気持ちで歌っているか」「その歌でどんな感情を届けてくれるか」だと思うんです。


まとめ

ホエール・テイラーは、音楽と感情をまっすぐに届けるVsingerです。
中の人が誰であっても、彼(彼女)の歌声が私たちの心を動かしてくれることに変わりはありません。

もし本当にメガテラ・ゼロ本人だったとしても、それは「過去の延長」ではなく、「新しいステージへの進化」だと私は思います。
そして、そうでなかったとしても、ホエール・テイラーという一人のアーティストが生み出す世界には、確かな“魂の歌”が息づいています。

だからこそ私は、これからも「誰が中の人か」ではなく、「どんな歌を聴かせてくれるのか」に注目していきたいです。